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クッキー
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グラウンドの異常がない事を確認できて、ホッと一安心。 さあ、 ひとっ走りするぞ〜! 自由の身にして貰ってから、 ママ「待て」 僕「うん」 数メートル先まで、 ママが離れたよ。 ママ「おいで!」 僕「は〜い、今 行くよ〜!」 ゴールを目指して、 タッタッタッタッタ〜! 僕「ママ〜、僕 速かった?」 ママ「クッキー君、新幹線みたいに速かったよ〜」 ママに、たくさん 褒めて貰って 嬉しい〜! 前足ピョンピョン 跳ねちゃった。 さあ、 そろそろ 帰ろうか…。 グラウンドに居たのは、たったの10分くらい。 でも、帰り道の事を考えたら、グラウンドにバイバイした方が良さそうだ。 リードを着けて貰って、 テクテク ポテポテ トコトコ 歩いていたら、ノーリード状態の3匹のトイプーちゃんが やって来た。 トイプーちゃんA「初めまして」 僕「は…初めまして…」 トイプーちゃんB「あなた、なんで車椅子に乗ってるの?」 僕「後ろ足が動かなくなっちゃったから、車椅子を作って貰ったの」 トイプーちゃんC「ねえ、あなた 何歳?」 「男の子?それとも 女の子?」 僕「僕は、8歳」 「男の子だよ」 あっと言う間に、3匹のトイプーちゃんに囲まれちゃった。 と思ったら、 お鼻を近づけて 挨拶してくれたり、 車椅子に興味津々で 念入りに車椅子の匂いを嗅いでみたり、お尻をクンクンしたり…。 僕、 急に囲まれたから ビックリして後ずさりしたけど、ちゃんと ご挨拶したよ。 トイプーちゃん達にバイバイしてから、 坂道を よいしょ よいしょ。 この坂道は、 僕のペースで登れるようにって 自由の身。 あっ、 ちゃんと ママが危険がないか 確認済みだから ご安心を〜。 ママ「クッキー君、頑張って〜」 僕「うん!」 ママに励まして貰いながら、 よいしょ よいしょ よいしょ。 砂利道だって、頑張るぞ〜! テクテク ポテポテ トコトコ
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