ファーミネーターで身だしなみ
今日 ママは 6時半に起きてきた。
カーテンをサァ〜
ザァー ザァー ザァー ザァー、
外は大粒の雨が激しく降っている。
ウッドデッキも車の屋根も路面もビッショビショだ。
ママ「おはよう」
僕「…………」
ママ「ご飯まで寝る?」
僕「うん」
ハウスの中で、ウトウト ウトウト。
トントントン ジュッ ジュッ〜
ママは、一人分の朝食を準備。
ママ「いただきます」
パクパク モグモグ
ゴクゴク ゴクゴク
あっ、僕の番だ!
よっこらしょ、前足ズリズリ。
ママ「おはよう」
僕「おはよう〜」
朝一番のオシッコ&ウ○チを出して貰ってスッキリ。
ママ「クッキー君もご飯にしようね〜」
ヤッタァ!
ママの後を追いかけて、キッチンに前足ダッシュ!
ママの足元で(;¬_¬)ジー
まだかなぁ〜
僕「WONWON!」
待ちきれなくて、催促しちゃった。
ママ「お待たせ〜」
ワァイ!
カーペットに前足猛ダッシュ!
お耳パタパタ〜 ピョンピョンクネクネダンス ♪
一連の儀式、アイコンタクト
(^-^)v
ガツガツ ムシャムシャ
もちろん、あっと言う間に完食!
今日も食欲バッチリ、元気モリモリだぜぃ!(o^-')b
ママは食器の片付けを始めた。
僕は、何しよう…
やることないからカーペットに よっこらしょ。
伏せをしながら、静かに食休みだ〜。
ザァーザァー 雨音を聴きながらマッタリ。
ママ「クッキー君、退屈?」
僕「うん」
「雨の日は、テンション下がるね」
ママ「じゃぁ、ブラッシングでもしてテンション上げてみる?」
ブラッシング?
ママ「アンダーコートを抜いて、男を磨こう」
苦手なブラッシングかぁ…
でも、アンダーコートを抜かないと 毛艶が悪いしな…
頑張って、男を磨くとするかぁ…
僕「お…お願いします」
ママ「はい、畏まりました」
ママが持ってきたのは…、
ジャジャ〜ン
ファーミネーター!
久しぶりのファーミネーター登場だ〜!
う…、
ブラッシング頑張ろうと思ったけど やっぱり目の前にすると やっぱり怖いかも…
逃げろ〜!
前足ダッシュ!
ママ「痛くしないから、逃げないでちょうだい」
僕「本当に痛くしない?」
ママ「大丈夫よ」
僕「約束だよ」
ママ「もちろん、約束する」
ならば、覚悟を決めて お願いしよう。
ママに身を預けて、じっと我慢。
ママは、僕の背中,足の飾り毛,尻尾をファーミネーターで優しくブラッシング。
ひとなで、ふたなで…
うわぁ〜、あれよあれよというまに 沢山のアンダーコートが 抜けていくよ〜。
ママ「胸毛もブラッシングしたいな〜」
僕「自慢の胸毛は、いじらないで!」
ママが胸毛にファーミネーターをあてようとしたけど、頑なに拒否しちゃった。
だって、この胸毛は僕のチャームポイントだもん。
ママ「そんなに、嫌なら胸毛はやらないよ」
あ〜、よかった〜
自慢の胸毛は、いじられずに済んだぜぃ。
だけど、見て〜。
僕の身体のアンダーコート、こ〜んなに抜けたの。
いらなくなったアンダーコートを抜いたから、ごわついてた毛が ふんわりした気がするよ〜。
サラサラヘアーは、モテる為に必要だよね。
これで、大丈夫?
うーん、だけど そろそろトリミングにも行かなきゃな〜
サラサラヘアーでも、伸び放題のボサボサヘアーじゃ、嫌われちゃうよね…
ママに予約して貰わなくっちゃ!
続く
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