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クッキー
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さてと、 今日もデートだ! 待ち合わせ場所に急ごう〜! ママは、食器を片付けてから 洗面&お着換え。 僕は、ママがひと段落してから 首輪を着けて貰って マイカーに乗せて貰ったよ。 僕「忘れ物、ない?」 ママ「車椅子、持った」 「お水、持った」 「カメラ、携帯 持った」 ママは、玄関を出る前に 指差し確認。 僕「お家の鍵は?」 ママ「うん、持ったよ」 僕「じゃあ、出発進行〜!」 出かける前に確認したら、大丈夫だよね。 ママって、慌てると 色んな事が抜けるから 僕がしっかりしないと…。 エッサホイサ エッサホイサ 待ち合わせ場所に向かったよ。 メグちゃん、まだかな〜。 僕が待ち合わせ場所に着いたのは、7時55分。 約束の時間より、5分 早かったみたい。 メグちゃんがお家から出てくるのを、じ〜っと 待っていた。 メグちゃん、寒くて震えてないかな…。 テクテク テクテク テクテク ガラガラガラ メグちゃん「クッキー君、おはよう〜!」 あっ、 メグちゃん! 僕「メグちゃん、おはよう〜!」 「WONWON!」 連日、逢えるのが嬉しくて 思わず 声が出ちゃった。 メグちゃん「ねえ、カモさんがいる公園、どうする?」 僕「うーん、寒いから、今日は止めて違う所にしようよ」 メグちゃん「そうね、もっと暖かい日にしましょ!」 「久し振りにグラウンドにする?」 僕「うん、いいよ」 昨日の打ち合わせでは、カモさんがいる公園に行く予定だったけど、肌寒いから予定を変更して 近所のグラウンドにしたの。 エッサホイサ エッサホイサ メグちゃんも体力温存。 マイカーに乗って エッサホイサ 景色をキョロキョロ ジー。 グラウンドに着いてみたら、 1組の親子がサッカーをしているだけ。 イエ〜イ! 2人きりの世界を楽しめるぞ〜! メグちゃん「ねえ、砂利道を ママ達がマイカー 押していくのって大変だから、出入り口に置いてかない?」 僕「うん、それいいね!」 いつも、 砂利道だと タイヤが取られて 大変そうなママ達。 メグちゃんの提案で、 マイカーを 出入り口の駐輪場に停める事にした。 ママ達は、貴重品とお散歩バッグを持って レッツゴー! ママ「お散歩バッグだけ持つのって、久し振りだな〜」 「何か、身軽になった気がする」 僕「マイカーを押してないから、カメラ撮影もバッチリだね!」 「たくさん撮ってね〜」 ママ「OK!」 テクテク ポテポテ トコトコ 意気揚々と 入り口を入ったら、出会いがしらに 2匹のワンちゃんに逢った。 ど…ど…どうしよう…。 前足が固まって、動けない…。 ママ「おはようございます」 コーギーちゃんママ「おはようございます」 ママ「クッキー君、ご挨拶したら?」 僕「いいよ、遠慮しておく」 逃げ腰体勢の僕。 お顔は、八の字眉毛になっちゃった。 コーギーちゃんママ「あら、怖がってるわね」 「ごめんなさい」 「○ちゃん、行くわよ!」 コーギーちゃん「挨拶したかったのに…」 僕が怖がってるから、コーギーちゃん 引っ張られて行っちゃった〜。 ごめんね、 僕が 怖がりじゃなかったら お友達になれたのに…。 さあ、 グラウンドに行こう! テクテク ポテ…… あっ、 もう1匹のワンちゃんが近づいて来た! ど…ど…どうしよう…。 ワンちゃんパパ「ごめんね、怖がらせちゃって」 ママ「いえいえ、こちらこそ すみません」 もう1匹のワンちゃんともお友達には、なれず 残念! ワンちゃん達が帰って行ったのを見届けた途端、 前足君が動き始めた。 テクテク ポテポテ トコトコ クンクン クンクン いつものように、 寄り道しながら 情報を収集したの。 ママ「クッキー君、メグちゃん 先に行っちゃったよ」 「追いかけなくていいの?」 僕「追いかける〜!」 僕が車椅子に乗り換えてる間、 先に行ってて貰ったから 追いかけなくちゃ! テクテク ポテポテ トコトコ メグちゃ〜ん、待って〜! ヤレヤレ、 やっと追いついたぜい…。 メグちゃん「クッキー君、さっき ビビッてたでしょ」 僕「何で知ってるの?」 メグちゃん「うふふ、だって 私 見てたもの」 僕「えっ、見てたの?」 「恥ずかしいな〜」 メグちゃん「他のワンちゃんにはビビッても、私だけには心を開いてくれるクッキー君が好きよ」 僕「あ〜、よかった〜」 「あんな所を見られて、嫌われたかとドキドキしちゃった」 僕「こんな僕だけど、これからも宜しく」 メグちゃん「こちらこそ、宜しくね」 テクテク ポテポテ トコトコ テクテク テクテク テクテク 僕とメグちゃん、 寄り道しながら ゆっくり 進んで行った。
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