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オバサン・プードルと呑気な母のお笑い日記

NYからLAへ!ドッグショー珍道中?

登録カテゴリ: 投稿日時:2008年01月29日 17時07分

NYから着こんできた上着を脱いで、空港の外へ一歩踏み出し、LAの匂いを思い切り感じている時の事…。

お決まりの現地のガイドさんが、バスを待つ間に私に話し掛けてきた。

『先生はLAは初めてですか?』

『いいえ、これで3回目です。こちらに親戚が居るので、以前2ヶ月半程、居候した事があります。』

『じゃあ、大抵の場所は周ってるんですね。…でも、今回は大変でしょう?こんなに沢山の生徒さんの引率ですから。』

『あぁ…でも、ここは大丈夫です。従兄が居れば何とでもなりますから。』

『え〜?親戚の人が居ても、それは難しいと思いますよ…。』

彼は、いくら現地に親戚がいると言えど、引率の手助けまではしないよ。…と言いたげだったが、超・ハイテンションになっている私には、彼の言葉なんて、どうでも良い事だった。

ダウンタウンのホテルに到着…。
このホテルは小さいけど、日本語を話せるスタッフが多いし、リトル東京にあるので、私も生徒達の世話を焼かなくても済みそうだ…。
今夜は、叔母の家で羽を伸ばそう!p(^ー^)q

ホテルに着くなり、翌日のオプショナル・ツアーの申し込みをしなくてはいけない…。
さほど、広くないロビーでは邪魔になるので、係の女性の人がパーティー用の部屋に案内してくれた…。

翌日は、1日だけのLAでの フリーの日…。生徒達も、出発前から楽しみにしていた。

本場のユニバーサルスタジオか、ディズニーランドへのオプショナルツアーを選べたけど、出発前の例の担任の吹き込みで全員がユニバーサルへ行く事を決めていた。

でも、当初からディズニーに行きたがっていた生徒もいたので、NYでの当てにならないKの態度を見て、添乗員が居ても居なくても、変わりないや!…と思った私は、折角ここまで来たんだから、ディズニーに行きたい人は行きなさい。と薦めたが、結局は私の教え子達だけがディズニーを選び、その他の生徒はユニバーサルを選択した。

私は、従兄が仕事上(有名旅行会社J〇B)、ユニバーサルもディズニーも、4人までは無料で入れるパスを持っていたので、従兄の友人達と一緒に車で行く事になっていた…。
生徒達には悪いが、$100のツアー代は大きい…。(^∀^;

Kの手伝いをしながら、ツアーの受け付けをしていると、ホテルの女性が話し掛けてきた。

『先生でいらっしゃいますか?』

『はい、そうです。』

『先ほど、C(従兄)から電話がありましたよ。こちらに来るのが少し、遅れる様です。私はCとは友達なんですよ!何かあったら、何でも言って下さいね!』

早くも、従兄のパワーを感じる私…。

一旦、生徒達を各部屋に入れて、朝食の説明をする為に再びロビーに集合するまでは、私も部屋に引っ込み、NY滞在中抱え込んでいた叔母へのお土産の数々をトランクから取出し、やっと身軽になったところで、生徒の集合時間より早めに、ロビーへと向かった…。

ロビーでは、Kと現地ガイドの人が何やら世間話をしていた。

そろそろ、従兄が来ても良さそうな時間だ…。
ホテルの外へ出て見てみると、一台のアウディがホテルの駐車場に入って来る…。

7年振りの従兄との再会だ!

4つ上の従兄は、私が横浜にいた子供の頃までは、実の兄よりも私の世話を焼いてくれたので、『頼れる兄ちゃん』的存在で、私が居候した時にも彼の友人達を含めて、えらく世話になった恩人である…。

『久し振り〜!』

取り敢えず、ハグをする。
(普段は箸で食事をしているのに、こんなところはアメリカンな従兄。)

ロビーに向かって行く間にも、ホテルのスタッフに声を掛けられる従兄…。

私達に気付いた、Kとガイドさん。

『あっ!あの人、僕も知ってる人だ!』

と、現地ガイドさんが一言。

『あ〜、Cさん久し振りですね〜!先生の従兄が、まさかCさんとは思いもしなかったですよ〜!』

と、従兄に話し掛けるガイドさん…。

その間にも、通り掛かるスタッフと挨拶をする従兄。

『あの人なら、心配ないはずだぁ〜。』

『だから、大丈夫だと言ったじゃないですか〜。』

とガイドさんの言葉に答える私…。

その様子を見ているKは、ハト豆状態…。

『凄い人だったんですね…。』

『はい!とても頼りになりますから〜!…今日は、これから私は叔母の家へ出掛けて来ますね。KさんもNYでは殆んど毎日、出掛けてたみたいだし、大丈夫ですよね?』

と、皮肉一杯に笑みを浮かべて、Kに言い放ってやりましたとも!Ψ(`∀´#)

ポツポツとロビーに集まり出し、それらの様子を見ていた生徒も、私とKのやりとりに超ウケまくって、私にガッツポーズを送ってくる!

翌日のオプショナルツアーでは、強い味方が出来たと生徒達も安心した様だった。

やっと、その日の業務から解放された私。
叔母の家へ向かう為に荷物を準備してロビーへ戻ると、従兄と、先ほど話し掛けてきたホテルの女性が外のテラスで話をしていたので、私も加わる事に…。

彼女は自宅で柴犬を2頭飼っている事や、アメリカでも柴犬の人気が高い事などを話してくれた。

そこへ、あの4人組とKが姿を現した…。

『ウチの添乗員、あの子達ばかりに構って、他の子達には不親切なんです…。』

『それはいけないわね。プロなんだから、皆さん平等に接しないと…。』

NYでの電話で、散々、私の愚痴を聞かされてていた従兄も、半分は私が大袈裟に話をしていると思っていた様だったが、K達の様子を見て嘘ではないと納得した様だった…。

『普通、添乗員ってさぁ…あまり自分に話し掛けてこないお客さんに、自分から声を掛けるよね〜。それが添乗員の仕事じゃなきゃいけないのにね〜…。』

添乗員の経験もある従兄と女性は、呆れたと言った様に5人の方を見た…。

さぁ!これから、叔母の待つ従兄の家へ車で向かう事に!

従兄の家迄の約30分、懐かしい景色を見ながらのドライブである。
そろそろ日が暮れて、だだっ広く見える街が、まるで夜景スポットの様にキラキラとしてくる光景に感動しきりの私…。

この旅行中、一番気持ちが休まる瞬間だったかもしれない…。


………………つづく


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